当事業所は主な就労活動としてWebサイト構築、パソコンセットアップなどの活動を行っています。
こころの樹穂高
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お米の収穫と試食会

こんにちは、こころの樹利用者梅野タネです!
朝晩だいぶ涼しくなってきましたね!紅葉も少しずつ始まって秋を感じます。
先月もち米の収穫について書きましたが、今回はうるち米「風さやか」の収穫とお米の試食会のことを書いていこうと思います!

「風さやか」の収穫は先月中旬でした。
収穫前に稲を観察してみたのですが、ご近所の田んぼ稲穂の数は一株あたり15、16本で稲の背たけも結構高かったです。品種の違いや農法の違いもあると思いますが、事業所の田んぼの稲穂の数は一株あたり6、7本でした。今年度が初めてのお米作りでしたが、無農薬・無化学肥料でアクシデントもなく元気に育ち、豊かに実ってくれたことがとても嬉しくて、自然への感謝の気持ちがあふれて、稲たちに「ありがとう」を伝えました。

コンバインで作業を始める前に、機械で刈れない田んぼの四隅、機械の旋回スペース分(両手を広げた幅くらい)を鎌で隅刈りしました。機械の幅や動きを考えながら刈り進めましたが、すっかり鎌も使い慣れているので、あっという間に終わりました。
コンバインが田んぼ入りして本格的に作業が始まると、回収できずに地面に落ちてしまった稲を拾い集めました。この作業が遅れてしまうと一周回ってきたコンバインが落ちた稲を踏んでしまいます。コンバインの後ろを必死に追いかけながら、作業スピードも遅くならないように集中してキビキビと動きました!お天気も良かったので、汗だくでした!

コンバインでは、外周から反時計回りに数列ずつ刈り進めていましたが、見ていてとても効率の良い刈り方だなと思いました。条刈りと言うそうです。ほかにも横刈り、中刈りなどいくつか刈り方があるようですが、農地の状態によって変わるようです。農業は自然と直接関わるので、臨機応変な対応を求められる場合も多く、常に考えて観察し続ける仕事なのだと改めて感じました。

ちなみにコンバインとは、一台で収穫・脱穀・選別まで出来る農機のことですが、名前の由来は組み合わせるという意味の英語「combine」からきているそうです。
コンバインが普及する前(1960年)はほぼ手作業で、稲刈りと脱穀にかかる時間は10aあたり57.4時間でしたが、1970年代にコンバインの普及が本格化したことにより、1980年には作業時間が14.7時間まで短縮したそうです。2015年には3.01時間という調査結果がでているそうで、文明の発達はすごいなと思います。それだけ私たち人間が土に触れる時間が減ったということでもあるので、バランスよくやっていく必要があるように感じますし、土に触れる時間をもっと大事にしたいなと改めて思います。

コンバインを運転する代表

コンバインを運転する代表

コンバインの種類は、コンパクトなものから大型なものまでいろいろあることを聞いて、とてもわくわくしました。全種類のコンバインが畑に並んでいる姿もすごく見てみたいですし、運転もしてみたいです!(まずは免許の限定解除から・・・)

 

収穫した籾を乾燥した後に、唐箕がけをしました。

唐箕作業 ふるい作業

唐箕とは風の力でお米と藁くずやゴミを選別する道具です。唐箕が発明される前は、箕と自然の風で作業していたそうです。


コイン精米機で精米後、細かい石や種を取り除く作業をしました。
種とり

お米の粒も種も小さくて、とても細かい作業で大変だったそうですが、根気よく取り組んでくれました。自前のピンセットで作業している方もいました!



今月中旬には、収穫したお米の試食会をしました!
一人2杯ずつ食べられるように、たくさん炊きました。
ご飯のお供は人生初の熊鍋でした!

新米と熊汁

炊きあがったお米を見た時、あまりにも光輝いていたのでこの世にこんなに美しいものがあるのか!と驚きました。お茶碗によそってみると、鼻孔をくすぐる炊き立ての香りとともに、こころが沸き立ちました。お米にときめいたのは初めてでした。
食べてみると、ずっと食べ続けていたいような美味しさで、すーっと体に入っていく感覚があって、何ともいえぬ心地よさを感じました。熊汁も調理中の香りからして食べにくいのではないか?と思っていましたが、癖もなくてとろとろしていて美味しかったです。いのちに感謝です!


他の利用者さんにも感想をもらいました。

利用者Aさん
私も田植えや、雨の中での草取りを手伝い、どんな味になるのかなと期待していました。粒は小さかったですが、よく噛んでいくと、口の中でラムネを食べたのかと思うくらいの甘さが広がり、とても驚きました。
小さいころは米どころにいたので、それなりにおいしいお米は食べてきたと思うのですが、それに引けを取らないくらいの芳醇な味わいでした。
一緒に熊鍋も食べました。こちらもとてもおいしかったです。最初は食べなれていない熊ということもあり馬モツ等も臭みが多く苦手なので、食べられるか少し不安でした。実際に食べてみると、臭みがほとんどなく、ビーフシチューのブロック牛のように、ほろほろと口の中でほどけて、温かみのある味わいで、また食べたいなと思うほどでした。

利用者Bさん
まずお米は無農薬で、目で見ると真っ白できれいに輝いていてびっくりしました。
肥料を使用しなくても良いことを知りました。
ご飯はとても美味しかったです。来年もまたお米をたくさん作ったら良いのではないでしょうか?出来れば私もそのお米を買いたいです。ごちそういただき、ありがとうございました。

利用者Cさん
熊汁は全然癖を感じず美味しかったです、普段自分は家でもあまりお米を食べないんですがお米単体でも食べられる美味しいお米でした、自分は結構バカ舌なのでお米の品種等までは判別できませんがおいしくいただけました。ご馳走様です。


みなさん、本当に味わって食べていたことが伝わってきました。
代表もお米の美味しさに感動したと話していました。来年はもっと生産量を増やすそうで、今年よりもたくさん田んぼ作業に関われると思うので、楽しみです。定期的に田んぼにも行って観察していけたら良いなと思います。