当事業所は主な就労活動としてWebサイト構築、パソコンセットアップなどの活動を行っています。
こころの樹穂高
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利用者の振り返り

こころの樹の利用者です。今回は朝起きられなかった自分が、朝のラジオ体操までに通所できるようになってから1年が経過したということで、なぜ今までできなかったことができるようになったのかを振り返ろうかと思います。

 

そもそもなぜ朝に弱かったのかというと自分が中学生の頃【起立性調節障害】というものに悩まされたからです。
担当医から聞いた話なのですが思春期に起こりやすく、成長期特有の身長の伸びに対して体がついていけていないことで起床した時に低血圧状態になるため朝体調を崩しやすく、夜になるにつれて元気になるという特性があります。
対策として医者から血圧をあげる薬を処方されましたが、飲んで気分が良くなるものではありませんでした。むしろ飲んだことで余計に具合が悪くなり、薬を飲んだら遅刻や早退が日常になりました。
高校生になって一時的にはよくなったのかなと思いましたが、やはり秋ごろに朝起きられなくなり、そのまま遅刻を繰り返すようになりました。大学の時は通信制だったので遅刻などは気にしなくても良かったのですが、結局朝早く起きるということはできないままでした。



こころの樹を利用し始めたのもそんな時でした。

利用を始めたばかりの時はノートPCを持参し、事業所で大学の授業を受けていました。
案件があれば参加もしましたが、当時は家で少しトラブルがあり家に居たくない時期でもあったので大学の授業を受けるのがメインで案件は授業が終わってから、もしくは大学が夏休みや冬休みの時に参加するという感じでした。
逃避が目的でこころの樹を利用し始めたので当時の自分は自身の成長や目標などは一切考えていませんでした。

 

大学を卒業してしばらく経ったころ、従兄弟から車を譲ってもらったこともあり免許を取ることにしました。自動車学校に通うので当然自分の苦手な朝にも授業や試験があり、その時はちゃんと通うことができるかどうか不安でした。
今振り返ると意外にもやるべきことがあると起きられるのだなと思いました。

 

免許を取ってからは自分で運転してこころの樹に通所するようになりましたが、それでも毎日朝起きるのは辛く、ラジオ体操には参加できていない状態でした。
一応通所時間自体は伸ばしてそれなりに動ける状態ではあったのですが、朝早くというのは中々目標にしにくいという感じでした。

 

自動車学校の試験などは朝早くからやるのにその時は起きることができ、こころの樹の利用のときには出来ないのは何故なのか。当時の自分は自分の需要とこころの樹の方針がズレていると感じ環境を変えることを考えていました。
その時に代表から「そんな考え方だと何処へ行っても失敗する。まずはここで目の前のことを一生懸命取り組んでからにしてほしい」(意訳)と言われ目が覚めたというわけでは無いのですが、自分にとってこころの樹はどういう場所なのかというのを再度考えるきっかけになりました。
こころの樹で何ができるようになりたいのか、そのためにはどうしたら良いのか、今まではあまりそういうことを考えずにやっていたのでこころの樹の業務に対して自分の成長の為にやっているという視点が抜けていました。

 


これが自分の需要とこころの樹の方針がズレていると感じた原因だったように思います。

 

自分が朝起きられなかった原因は2つあって1つは起立性調節障害で実際に朝は体調不良で大変だったという経験、もう1つはそうすることで自分にとってのプラスを考えられなかったことだと思います。
そう簡単に考え方は変えられないし変わらないのですが、結果を急ぎすぎず、少しずつ変化していけば自然とその変化を受け入れられるようになり、出来る事が増えていくと感じました。

自分は朝通所できるようになったことで外部就労の頻度が増え、様々なことを経験し、それが自分の自信に繋がるということを実感しています。
また以前はその日の天気にも体調が左右されたのですが、今では天候に関係なく体が決まった時間に動くようになり、こころの樹も休む日がかなり減りました。
通所日数が増えることで欠員が出た場合の穴埋めなども任せられるようになりました。
自分の成長というのは気づきにくかったり、自分に課したハードルが高すぎて少しの成長では満足できないこともありますが、周囲が認めてくれる事で段々と実感できるようになりました。

現在はプログラミング学習を中心に取り組んでいます。元々ゲームの開発に興味があって大学の授業でもプログラミングを勉強していました。こころの樹でやるプログラミングはゲーム開発とは違いますが、いつかは作業チームに加われるよう精進していきたいと思います。

 

ここまで聞くとたった一つの気づきでトントン拍子に思えるかもしれませんがこの段階に来るまで10年以上かかっています。ですが、もっと早く気付いていればとは思っていません。辛かった時期は本当だしそれが原因で出来なかったことがあったのも事実ですし、それを乗り越えたからこそ今があると考えています。
辛かった時期に関しては自分が望んでいたことではないので自分のせいにしても苦しいだけです。病気や障害のせいと割り切った方が前向きになれると思います。
現状を受け入れ、過去の呪縛から脱して初めて自分の現状を見つめることができると思います。
そうすると他の人の言うことを素直に聞けたり、新しい自分に変わってみたいと思うことができるのだと考えます。

 

まわりくどくなりましたが、要は出来ない事にもチャレンジする姿勢です。実はできないと思っていることは本当は自分がそう思って諦めているだけかもしれませんよ?

 

もし自分と同じことで悩んでいる人がいて、自分の話がもう少し楽に生きられるきっかけになれば幸いです。